特別より当たり前を -水引結び 小松 慶子-

水引とは、ご祝儀や不祝儀の際に用いられる飾りのことで、贈答品の包み紙や封筒などにかける紅白や白黒などの帯紐です。
Japan Culture Labより引用

小松 慶子

水引の産地、長野県飯田市に生まれる。
祖母から飯田市の伝統工芸として水引を紹介され、小学生時代の自由研究のテーマに選んだことをきっかけに、水引に興味を持つ。
自身のオリジナル水引雑貨ブランド"紙単衣 - kamihitoe -"を立ち上げ、作品の展示や商品プロデュース、ワークショップなどを行っている。

伝統工芸に新しい一石を投じる、小松さんの軽やかさと柔らかさ、そして水引への思いをご覧ください。

小松さんのこれまで

水引の産地である長野県にある飯田市に生まれる。
小学生時代、祖母に聞かされるまでは水引の存在を意識したことはなかったと話す小松さん。
自由研究のテーマとして取り上げたことをきっかけに、展示などを見に行くようになり、ご祝儀袋につけられた水引だけではなく、見上げるほど大きな作品を作ることもできると知った。

その後、水引とは離れた生活を送っていたが、一般企業に勤める傍、紙製品を扱うギャラリーショップでのインターンを経験。
紙製品を自ら作成して販売する機会を与えられた際に、水引が紙から作られていることを思い出した。
作品の製作を進める中で、その魅力に取り憑かれたという。

以来、商業施設に飾るオブジェの製作や、神社のお守り製作、水引素材のプロデュースなどにも関わりながら、伝統工芸の枠を超えて幅広く活動している。

紙単衣 -kamihitoe-

目指す先には

「ご祝儀袋の再利用できる方法を考えたい。」

使い捨てではなく、思い出の詰まったものとして、残せる形を模索したい。
アクセサリーやお守りの製作活動を通して、日常使いするものを意識してきた小松さん。
一度きりの役目で終わってしまうご祝儀袋の結びも、どこかに活かせるのではないかと考えている。

また、ワークショップを定期開催し、多くの方々に水引と触れる機会を提供することで、「伝統」という重苦しいイメージの払拭を目指している。

「ワークショップに参加したのをきっかけに、水引を気に入って毎日結んでいるお子さんがいらっしゃるんです。」
と、嬉しそうに語った。

軽やかさと柔らかさ

「初めは、Youtubeを見て、水引の結び方を学んでいたんです。」

職人などに弟子入りしたことはなく、ほぼ独学で結びを学んだのだという。

そもそも水引は、第二次世界大戦前は一般家庭で結ぶものだった。
結びの職人は少数で、飯田市においてもかつては素材の生産が中心だったそう。
現在、安価で手に入るご祝儀袋の水引の多くは、日本国内の内職や、東南アジアの国々で作られている。

「折り紙のように、遊びの一部になれば。」

伝統工芸という重荷を背をわずに水引を扱う小松さんには、軽やかさと柔らかさがある。

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