小噺編  -若鶴酒造-

殿村氏

富山を代表するクラフトウイスキー。

楽しい昔話にも、地域とともに歩んできた若鶴酒造の歴史が刻まれています。

引き続き、殿村氏のガイドよりお伝えします。

昭和蔵

日本酒造りは今、昭和蔵でやっています。ピンクと白のツートンの大きな建物です。
研磨は自社でしているので、大きな精米機が7台ぐらいあります。
で、日本酒造りの期間中は納豆食べちゃダメ、みたいなね。

納豆?

常時、大気中にいろんな菌が浮遊していますし、人間の掌には数兆個とも言われておりますけど、時々納豆菌に他のいろんな菌が付着して、蔵に持ち込んでしまった場合、時々日本酒に悪さをするリスクがあるんです。

――なるほど、納豆好きには辛いですね。

昭和蔵

サンシャインウイスキー

サンシャインウイスキー


引用:三郎丸蒸留所

この瓶見て何だかピンと来ませんか?人生の大先輩、お爺ちゃん方、当てられますけど…。
これ、実は◯◯トリーさんのトリス瓶なんですよ。1、2、◯トリーさんね!

――あ〜…。

面倒臭いですね、サントリーの。トリス瓶ですね。

――なるほどなるほど。

当時、若鶴はウイスキー造る元気はあったんですけど、瓶を作る資本が無かったんですね。
市場に出回っているトリス瓶を回収して、自社で洗浄、ウイスキーを詰めて、ラベルを貼って、販売して。
これがサンシャインウイスキーのはしりです。

へえ。

実は最近、サンシャインウイスキー名付け親のお孫さんからお手紙を頂戴したんです。
サンシャインウイスキーの名前は、公募したんですね。
で、当時の大学初任給が約5千6百円という時代に、1万円がプライズだったそうで。

――何と!

戦争の中で全てを失った日本で、あるのは水と空気と太陽だけだ、というところから、「水と空気と太陽光線から出来る蒸留酒によって、また再び日を昇らせよう」ということで、「サンシャインウイスキー」と名付けていただいたのが片山さんなんですね。

MOON GLOW

MOON GLOWは、2018年世界ウイスキーコンテストで、12年以下の部ベストウイスキーに輝きました。
限定2,496本はあったのかな、賞を獲った瞬間に、もう凄い勢いで売れてしまいました。

――やっぱりファンの人達は凄い沢山…。

ええ、本当にお好きな方はお好きなので。

引用:若鶴

一升瓶に入ったウイスキー

これもよく言われます、「おじさん、何でソースの瓶あるの?」と。
これ、一升瓶だけど、ウイスキー。今も売っています。11月は売上ナンバーワンですよ。
というのは、11月の年末前に、地場の呑み屋さんやお料理・割烹屋さんから10〜20本の注文が入るので、いまだに業務用で売ってるんですよ。
ソースじゃなくてウイスキーなんですが、この一升瓶ウイスキー、未だに売れ筋です。

――親しみのある形ではありますよね。

赤割り

2代目社長の稲垣小太郎、わざわざ山梨からブドウを仕入れて、甘いハチミツを入れてイタズラした、スイートワイン、ポートワインみたいなものを造っておりました。
で、富山県婦中町の北陸で一番古いワイナリー「やまふじぶどう園・ホーライサンワイン」さんの復刻版赤ワインをうちが仕入れてですね。
30年前に流行った「赤割り」という呑み方があるんですよ。ワインの上から日本酒入れるんです。赤ワインの日本酒割り。
いいですよー、濃厚で!

――うーん…。

嫌な顔しない!今日飲めるなら飲んで行って下さい!
ご家庭なら、お家にある焼酎でも全然大丈夫です。
氷一杯入れてね、溶かしながら、冷たいのを舐めるのが素敵。「今日嫌なことあったな」と思ったら、日本酒をドボドボーッと入れてもらって。
その日によってお味が変わる、そんな飲み物ですね。

――粋ですね…!

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